Бадамлянхуа

モンゴルの環境

「温暖化の影響、すでに深刻」モンゴル自然環境相強調日本の協力と先進国の責務訴える


 モンゴルのウランバヤル・バルスボルド自然環境相が2002年7月1日、日本環境ジャーナリストの会の研究会で、「温暖化…モンゴルへの脅威」と題して講演した。同環境相は、「モンゴルはほかの国より10倍のスピードで温暖化の影響を受けつつある。対策を講じるにはあまりにも時間が足りない」と訴えるとともに、日本の協力を強く求めた。 同国の首都ウランバートルでは1992年から2001年までの過去10年間でみると、1月の最低気温がマイナス28.6℃からマイナス39.8℃まで下がる一方、年間の平均気温はマイナス0.2℃から5.6℃まで上昇、気候変動が急速に進んでいるという。また、同国のある地域では過去60年の年平均気温が1.8℃(世界平均の3倍)上昇、モンゴル全体では2050年までに5~6℃の上昇が予測されている。 この結果、夏季の降水量の減少、氷河の後退、永久凍土の溶解、湖沼の消失といった現象が起こり、水量の減少が顕著になっている。また、北部地域における永久凍土層の深度は1945年の50mが67年に28mに、92年には18mになったという。これにより、今世紀中ごろには永久凍土が消失すると予測されている。このため、膨大なエネルギーが地上に放出され、大量の凍土層蓄積のメタンガスが放出されている。 さらに、1990年以降、ゴビ地域にある湖沼が全て消失、4つの河川も消えつつあり、中でもオンギ川は百数十Kmにわたり消失してしまったという。水量の減少も深刻で、ウランバートル市民の水源であるトーラ川では今春、2週間にわたって断流が起こったそうだ。 このほか、森林火災の頻繁な発生と永久凍土層の溶解によって、森林が減少、これに伴い、降雨量の減少、表面水の減少、地下水不足をもたらし、植生、草地の減少が顕著になっている。 こうした草地の砂漠化によって、同国の基幹産業である遊牧型の家畜生産は大きな打撃を受けており、2000年には349万頭、2001年には476万頭が死亡。伝統的な遊牧生活というライフスタイルの変更を迫っているという。同時に、モンゴル人の食料不足という現象も出はじめた。 一方、同国は銅、モリブデン、金などの輸出国でもあるが、銅山、金山などで地下水や表面水を使うため、これが砂漠化に拍車をかけているというジレンマにも陥っている。カシミヤ、畜毛加工品などの輸出にも陰りが見え始めており、バルスボルド自然環境相は「温暖化により、国家は存亡の危機に立たされている」と、理解を求めた。 こうした現状に対し、同相は「温暖化対策を中心とした日本との環境協力を具体化し、確固たるものにしたい」と、日本の積極的な協力を求めた。また、8月にヨハネスブルグで開かれる環境サミット(リオ+10)の場において、「モンゴルは気候変動枠組み条約を最初に支持し、しかもCO2をほとんど排出していない。その国がすでに大きな被害を受けつつあるから、温暖化に対する先進国の責任を強く訴えたい」と述べた。 同相は1964年生まれで、現在37歳。「モンゴルは若者の国。これからはエコツーリズムを産業化して、国を支えていきたい」と、自然環境省の予算は日本円で約1,200万円という状況の中でも、終始、前向きの姿勢で語った。

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